コスメ業界の苦悩 ③乾いたぞうきんをなお絞る
こんにちは!

ディステルのうーきちです。
コスメ業界の苦悩の③。今回でこのお題は一旦区切ります。
「乾いたぞうきんをなお絞る」とは徹底的に節減を意味する表現で、世界一のシェアを誇る日本の自動車メーカーのTQCを揶揄したとかしないとか、いやそれはもう古いという意見も見聞きします。
それはさておき、コスメ業界でメーカーが小売価格の値上げはしないという選択をした場合、影響=負担はメーカー、小売店、消費者に分散されます。
メーカー
❶商品パッケージの簡素化
❷梱包材の簡略化
❸小売店に対する最小発注単位を変更
▶商品ラインの変更や縮小
小売店
①上記❶❷の影響でダメージを受けた状態で商品が届く可能性が高まる→返品交換清算が増える
②上記❸により発注に苦しむ→時には不要なものも発注しなければならない
▶商品ラインの変更や縮小に伴う業務が増える
消費者
●商品が届くまでに時間がかかる
●商品が買えなくなる
小売店ディステルの実例を挙げます。
今回も名前は出しませんが…
感動するほど美しく丁寧な梱包をしていたあるメーカー。
それだけでも意識の高さと誇りが伝わってきました。
しかし、段ボールの質が徐々に落ちていき、緩衝材が少なくなり、今では放り込んだだけ、に近い状態で来るようになりました。
あるトップブランドはメイクアップ製品を来月から4分の1に縮小。
既に終売が始まっています。
別の会社の最小発注単位は一気に2.5倍に。
週に一回の発注さえ大変です。
そのうち「絞るぞうきんすらなくなる」事態になりかねません。
が!
こういう時にこそ、本性、本質、本気が自ずから見えてくるもの。
意味のあること、価値のあるものに目を向けて、大切だと思える対象に惜しみなく愛を注ぎたいと思う2023年の夏です。

スポンサーサイト