ガチな原材料で作られた生せっけん
こんにちは!ディステルのうーきちです。
3か月ぶりのブログ更新になりました。
2019年12月から広がったコロナの世界的大流行。
2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻。
ヨーロッパのオーガニックコスメ業界も原料やパッケージ、製造工程にかかる光熱費、輸送費高騰の影響を受けて、これまで2年に1度のペースで価格変更をしてきた大手人気ブランドの中には、昨年、2度の値上げをした会社も。
仕入れ価格が上がれば販売価格も上がり、それをデータベース、レジ、店頭ディスプレイとネットショップに反映しなければならず、作業は続くよどこまでも。
問屋の最小発注金額が2.5倍に変更。納品書も請求書も発行されなくなり、納品時の段ボールや緩衝材の質が落ち、商品だけでなくテスターやサンプルも値上がり。日本への送料にかかる燃料サーチャージも上がる一方。
消費は冷え込み、フランクフルト市内有数の商業地の一角はシャッター商店街化してきています。
この先、どうなるのだろう。
考えたところでどうにもならないコトバが浮かびます。
そんなある日、店にせっけんが届きました。
はぁ?
…という方のために、少し説明をしましょう。
せっけん素地(ニートソープ)とは:
●材料の油脂を水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムで科学反応させたもの
●油脂には植物性と動物性がある
●動物性の代表的なものは牛脂
●洗濯用せっけんは廃油で作られることも
●水を加えるとせっけんになる
●成分表を見ても「せっけん素地」とだけ表記してあるものが多い
●油脂に化学物質を添加してあっても成分表には「せっけん素地」として表示される
●「無添加せっけん」の意味は「せっけん素地以外は無添加」
コールドプロセスとは:
●加熱をしない鹸化法
●油脂に苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を加えて撹拌し、自然に発生する反応熱だけで鹸化
●未反応の油脂や油脂中の「不純物」もそのまま残る=上質の油脂でなければ作れない
●この場合の「不純物」とは油脂が持つビタミンやミネラル、天然の保湿効果を指す
●未反応の油脂を残す=スーパーファット(過脂肪)仕立てによるケア効果
枠練りとは:
●せっけん素地を枠の中に流し込み、長時間かけて冷やし固めて自然乾燥
●分子が大きな結晶になるため、ふやけにくく溶け崩れしにくい
●ひびわれもしにくい
ガチな原材料で作られた生せっけんと言ったら、わかりやすいかもしれません。
ガチな原材料とは:
●シアバター
●アボカドオイル
●ホホバオイル
●アーモンドオイル
●オリーブオイル
●カカオバター
…など。何が入っているか明記されていて安心です。
これらをスーパーファット仕立てにしています。
顔用と髪用はクレイ配合。
塩せっけん以外はオーガニックの精油入り。
とにかく癒されます。
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