コスメ個人輸入にかかる税金
16,666円を超える全ての個人輸入品(送料は除く)は課税されます。
…モヤっとしますか?
「今まで何も払ったことがない!」
それは偶然です。ラッキーです。
ドイツからの場合、ドイツポスト(郵便局)で送ると、偶然の確率は上がります。
海外旅行からの帰国時、空港で税関を通る際、全ての乗客の荷物が検査されるわけではない/できないのと同じです。大量の小包の中のひとつ=一般貨物/一般郵便として課税を免れたと言えます。
一方、民間の国際輸送サービス会社からは提出書類への非常に詳細な記載が求められます。「特別な小包」は審査が厳密になります。
② じゃあ、どうしてディステルはドイツポストを使わない?
時間がかかるからです。良い環境で迅速に送りたいのです。
ドイツポストでの配送は安く、通関チェックもゆるやかです。
しかし、通常で1~2週間、コロナで減便している現在は1か月ほどかかるのは普通です。直行便ではないので、時々、とんでもない遠回りも起こります。
家族に荷物を送った店のスタッフの小包は、到着までに2か月近くかかりました。
そして当然のことながら、ドイツポストで送っても課税される可能性は十分にあります。
③ 税金はいくらかかる?
関税率は品目によります。が、コスメにはかかりません。
「じゃあコスメの個人輸入の何にいくらかかるの!?」
…はい、お答えします。
品物の合計(送料を除く)が16,666円を超えると、合計金額に0.6をかけたものに対して日本の消費税(国内消費税+地方消費税=10%)と、納税手数料(1,000円+消費税100円)がかかります。
つまり、日本でフツーに買い物をするのと基本的には同じです。
例:商品代合計20,000円 送料2,500円の場合
商品代に0.6をかける
20,000円×0.6=12,000円 0.6のルール
0.6のルールで出た数字に対して消費税分をかける
12,000円×0.1= 1,200円 日本の消費税
合計=日本の消費税と手数料
1,200円(日本の消費税)+約1,000円(手数料)=約2,200円
送料(この例では2,500円)は課税対象外です!
※実際の計算は専門業者でさえ事前できないほどフクザツです。上記の例の計算式は単純化した目安で、実際にはこれより下回ることの方が多いです。
※なお、当店のネットショップ部門の場合、日本にお住まいの方へはドイツの販売価格からドイツの付加価値税19%を免税した価格で販売しています。
④ 結局どっちがおトク?
A.税金重視 16,666円を超えないようにこまめに注文
→ 税金はかからないが、その都度送料が発生
B.送料重視 まとめて購入
→ 税金はかかるが、送料は節約できる
まとめると:
●16,666円以下なら非課税
→ 総重量に対する送料のみ
●16,667円から20,000円がモヤモヤゾーン
→ 総重量の区分に注意
●25,000円以上なら送料がおトク
→ 5㎏以上9.99㎏までは一律料金
ただし、※は、ガラスや陶器の容器に入った化粧水やクリームのような、「重さ」がある一般的なコスメの場合です。小さく、軽量で、単価が高い一部の特別な種類の精油などは、こまめに発注した方が安くおさまることもあります。
結局のところ、「送料に払うか、税金を払うかの二択」とも言えます。
ですから、日本でも販売されている商品なら、全く同じもの、または同程度のものを日本で購入した場合と合計して比較してみるのが一番わかりやすいと思います。
…以上、個人輸入を楽しむヒントになりますように。
▶当店でのネットショッピングをご検討の方へ
法律上、無料で差し上げるサンプル品にも「商品価値」をつけなければなりません。
A.をお選びになる場合はご留意ください。通関で計上されます。